第17回
「これが、看取り!?」~おうちでの最期を経験して、学んだこと~

◆第17回北九州在宅医療・介護塾研修会
テーマ :「これが、看取り!?」 ~おうちでの最期を経験して、学んだこと~
主催 : 北九州在宅医療・介護塾
日時 : 平成30年7月25日(水曜)、午後7時~
会場 : 国立病院機構 小倉医療センター 地域医療研修センター 鴎ホール

 今回の研修では、「在宅で人生の最期を自宅で迎える」ことについて3事例の紹介があり、「ご本人の生き方」や「家族の在り方」などについて講演されました。講師の宮野さんは、「自宅での看取り」についてのメリットは、「残された時間を住み慣れた家(思い出・香り・風景・ぬくもりなど)家族と一緒に過ごせること。」、そしてデメリットは、「家族の身体的介護負担や、お互いに気を遣うなどの精神的負担が発生する。」こと、そのため在宅にするか、病院にするかで迷った際には、「ご本人と家族介護者の両者が、負担軽減が図れるために必要なことについて、先ず考えること」が必要で、在宅ケアで家庭崩壊に至ってはならないと指摘されました。

そして、自宅で最期を迎えるには、①本人と家族が共に「自宅で最期を迎えたいという意思と決断、そして覚悟があること、②身体上の変化、苦痛の緩和などに対して相談が出来る、又迅速な対応ができる在宅医や訪問看護などの医療チームの体制・連携が24時間をとおして確保されていること、③薬剤に対して相談などについて、迅速に対応できる薬剤師が確保されていること、④家族や介護サービスによる充分な介護力が確保されていること、が求められるということでした。

研修会最後では、「人生の最終章に関わって感じていることは、正解とか、不正解はないと思う。人生の最期の時まで私たちも仲間とともに悩み、考え、対応している。私達もその方達に対して「おもいを込めて」関われば、その人、その家族の望む最期のお力添えができると思っている。ご家族から感謝のお言葉を戴くことで、私達、訪問看護師も安堵し、やりがいを感じまる。」と語りました。

在宅、病院、そしてグループホームや小規模多機能の施設などを包括的な見方で“在宅”と見なし、ご本人や家族介護者が疲れた際には病院や施設、元気を取り戻した際には「住み慣れた自宅」に帰るという療養生活が「終末期」には必要ですが、「在宅」に決して固辞してはならないと熱く語りました。

在宅ケアには限界があり、そして家族介護者は将来に向けた家族生活があることを踏まえ、「在宅ケアの限界線をどの位置で引くか」についての難しさを考えさせられた研修会となったようです。


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▼会場の様子

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