「異食」の原因と対策方法

〈異食が起こる原因〉

1.認識力の低下によるもの

食べ物であるかそうでないかの区別がつかないことが考えられます。

2.食圧感覚や味覚等、口腔内の感覚障害によるもの

口の中に入れた物が、食べ物であるかそうでないかの判断ができない、或いは何か
口の中に入れて噛むと快的感覚を感じることが考えられます。

3.不安やストレスによるもの

不安や欲求不満、ストレスによって食欲が亢進した時に、手に届くものを口の中に入れてしまうことがあるようです。

4.お腹がすいていることによるもの

 食事前のお腹が空いたときに異食がみられることが多く、また、満腹中枢が適正に 機能しなくなっている場合には、空腹に関係なく異食がみられるようです。

〈異食を見つけた時の対応方法〉

1.口の中を確認する

口の中に何を入れたかを確認します。しかし、口の中に手指を無理矢理入れると、噛まれてしまったり、慌てて飲み込んでしまうことがあるので、お菓子などを用意して「こっちの方が美味しいから」や、「歯を磨きましょう」などと声を掛けて口の中を確認します。

2.怒らない

怒ったり、驚いて大きな声をあげてしまうと、口の中を確認させてくれなかったり、余計に不安やストレスを募らせる原因となります。異食を見つけると看護者や介護者はパニック状態になることが多いので、先ずは心を落ち着けて優しく話し掛けましょう。

3.病院に連れていく

例えば、飲み込んだものが電池、先端の尖ったもの、洗剤、タバコ等の場合は、直ちに病院で処置を受けましょう。また、電池や洗剤等には、飲み込んだ場合の応急処置方法が書かれていますので、予め目を通しておきます。

〈異食の予防対策法〉

1.空腹の時間を作らない。

食事前の空腹時に異食が見られる場合は、おやつの時間を作る等して空腹を自覚させないようにします。

2.不安やストレスを感じさせない。

誰も相手をせずに一人にさせていると不安やストレスを感じ、このことが異食に繋がるといわれていますので、できるだけ一人にさせないようにしたり、不安やストレスを自覚する原因について考えてみます。

3.歯磨きを習慣化する。

歯磨きや入れ歯の手入れが旨く出来ていない場合には、口腔内全域に常時異常な感覚を覚えていることがありますので、歯磨きを習慣化して口腔内を清潔にすることに心掛ける共に、歯ブラシの毛先刺激が脳を活性化させることで認知機能の改善が期待されれます。

〈異食の改善策〉

1.手に届く範囲に口に入るものを置かない。

2.異食の原因となっている不安や不満を取り除く。

3.”食べる”ことの他に、興味を引くようなことや、用事を頼んで一緒にすること等を考える。

4.長年繰り返してきた毎日の習慣について家族等と共に探し出し、可能であればその習慣を組み入れる。

5.精神科等に相談する。